ダニのいない環境なんてありえない!その根拠を大公開…

「ダニが嫌い」

ダニを気にする人は何とかしてダニを退治してダニのいない環境を作りたいと思いますよね。

台所の貯蔵食品に発生するコナダニ類の駆除は、食べ物相手になるのでやたらに薬品を使うわけにはいきません。

コナダニが発生しないような清潔で乾燥した置き場所や密閉された容器が必要になりますが、普段調理をしながら長期にわたって使用する食品・調味料の管理は、なかなかに難しいものがあります。

居間や寝室の中に生息するダニのなかには、台所の食品から這い出てきたコナダニのほか、ヒトのふけなどを餌とするチリダニ(ヒョウヒダニ)がいて、いくら掃除機をかけたところで、掃除機の届かない場所に居残ってしまうのです。

畳はコナダニ類にとってよい生息場所になっています。

特に、新しい畳(防虫処理をしていないもの)はダニにの大好物です。

一般に誤解されていますが、コナダニもチリダニもヒトの皮膚を刺すことはなく、かゆみの原因にはなりません。

ヒトを刺すのは、これらを食べるツメダニなのです。

チリダニを放置しておくと捕食性のツメダニが増えるというわけなんですね。

野外に生息するダニの種類

野外に生息するダニとなると、もはや駆除はお手上げです。

最近問題になっているマダニ類は野外に広く生息し、北海道から沖縄までの山地、草原、牧場に多くみられます。

マダニが媒介する重症熱性血小板症候群が蔓延したからといって、野外のマダニをすべて駆除するなどということは到底不可能な話です。

刺されないように人間の方で注意するしかありません。

自然界には、マダニのような吸血性の寄生虫のほかに、農作物に害を与えるハダニやフシダニがいます。

農家では大きな費用を出してこれらの害ダニを駆除する努力を行っていますが、クモの子のように糸を出して空中を漂ってやってくるハダニには手を焼いているのが現状です。

それでも忘れてはならないのは、自然界のダニで人間にとって害をなすものはきわめて一部であって、ダニ全体からみればその90%以上が人間にとって無害な種だということです。

無害どころかササラダニ類などは自然の生態系のなかにあって動植物の遺体を分解処理してくれるという大切な役割を果たしているのです。

したがって、この地球上からダニを抹殺するなどは間違った考えであり、また無意味なことなのでもあります。